『戸村飯店青春100連発』・・・瀬尾まいこ(著)
2020年12月20日
2008年3月発行・・・2020年12月15日読みました
戸村飯店に集まる人のすばらしいところ
どれだけ勝手して離れていても、昔のまま迎えてくれる
メニューはチャーハン、ラーメンに八宝菜。
大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子は、
要領も見た目もいいクールな兄・ヘイスケ(19)と、
ボケがうまく単純な弟・コウスケ(18)。
兄弟とはうまくいかぬもの、弟が恋する同級生は兄に夢中だし、
兄は長男のくせに店を継ぐ気配も見せないまま、
東京の専門学校に進学してしまう。
―内容紹介より―
第1章
・ やっぱり兄貴はいけ好かない奴だ
ただ、排気ガスをたっぷり吐き出して
軽トラが走り去ったとき、寂しい
俺は確かにそう思った
第2章
・ 東京と大阪は本当に違っていた
・ 大阪
少なくても俺の住んでいた町だったら、
道を一つ尋ねようものなら、大騒ぎになっていた
・ 東京はクールなやつが多い
そう思ってたけど、あの町以上にけったいなやつもいる
第3章
・ 戸村飯店ではどんな悩みもギャグにしかならない
・ 十八歳の夏、戸村コウスケは完全にふられてしまった
第4章
・ 品村さんにはちゃんと冗談が通じる
関西人は笑いにうるさいとか言うけど、
親父だったらこういうのは通用しない
・ 品村さんは主婦でも実践していることを知らなかったりする
でも、すっと人の意見を取り入れてしまえる人だ
・ 関西とか東京とか関係ないとか思いつつ、知らず知らずのうちに、
関西の性根が染み付いてしまってるんやなあって思った
・ みんなに優しいのは本当に優しいのとは違う
第5章
・ 兄貴はこういう奴だ
仲間で遊びに行くにも、俺を連れて行ってくれた
一歳の年の違いは幼いときわりと大きい
・ 給食便りをまめに読んでたのは、きっと兄貴ぐらいだ
・ 家を出るために手伝いを一切しなかっただけで、
本当は器用な人間なのだ
・ てるてる坊主を抱き上げたとたん、一気に記憶が流れ出た
そうだ、これはてる子だ
・ ちきしょう。岡野、めっちゃかわいいやん
ちきしょう。兄貴、やっぱ俺の何倍も賢いやん
第6章
・ お前が勝手にやってきて、一人で大げさに頭下げるし、
部屋に上げるタイミング逃したんや
・ だけど、封筒を開けるときになっていたのかもしれない
コウスケに何かを受け渡さなければいけないときが
来たのかもしれない
・ バイト最終日
早朝からRAKUに行って、窓ガラスやテーブルや床、
とにかく店の全てを磨いた
・ 開店二時間前に、「なんだか胸騒ぎがしてしまった」
と、品村さんがやってきた
「戸村君がこういうことするだろうってさ」
・ やっぱり「出発」と「帰る」のとは違う
≪箱入り嫁のつぶやき≫
笑いあり涙あり、そしてなによりも温かい。
一度読んで内容はわかったのに、
ついつい何回も読んでしまいました。
1、3、5章は弟コウスケの目線から
2、4、6章は兄ヘイスケの目線から。
読めば読むほど味が出てくる、ドはまりの作品でした。
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面白そうだったので、さっそくkindleにダウンロードして読み始めました(^^♪
なぜか1円でした(*_*;
投稿: ふーちゃん | 2020年12月20日 (日) 17時23分
◆ふーちゃんさん
おもしろかったです。
関西弁いいなぁ♡
ふーちゃんkindle大丈夫なんですね。
私は悲しいかな、紙の本以外苦手です。
ブログめぐりのおかげで、
今はパソコンやスマホで文章を読むことに慣れてきましたが(^^;)
投稿: 箱入り嫁 | 2020年12月22日 (火) 15時04分